主張を根拠で支える⑵ 演繹的思考
こんばんは。
昨日はクリティカルシンキング4日目の授業でした。
単位認定のためのレポート提出の回であったこともあり、
非常に学びの多い授業でした。
クリティカルシンキング4日目の授業の中での気づきについては、
後日お伝えさせていただきます。
前回は、「帰納的思考」について学びました。
これは、個々の事象から全体(法則性)を推定するものでした。
帰納的思考に対して、
今回は、「演繹的思考」についてです。
まず、なんて読むのか悩みませんでしたか?
私ははじめ読めませんでした…
「演繹 = えんえき」と読むそうです。
本題に入ります。
演繹的思考をグロービスでは、
「一般論(ルール)を当てはめて結論を出すこと」としています。
人は皆死ぬ(前提)
ソクラテスは人間である(現実への当てはめ)
ソクラテスは死ぬ(結論)
といった具合です。
で結局、演繹的思考にどんな価値があるのか?
それは、前提条件を発見するにあります。
コミュニケーションにおいても、
ある2人が議論をしているとして、
互いが持っている「前提条件」を省略し、事象と結論だけを伝え合うと、
話がかみ合わず摩擦が生じます。
互いの「隠れた前提」は何かをすり合わすことで、
円滑なコミュニケーションが取れるようになります。
ビジネスの現場では、「初期仮説を立てる」場面よりも、
「仮説検証」の場面で活躍します。
この〇〇事業は儲かる(結論)に対して、
どのような前提を準備すれば、この主張を根拠で支えられるのか?
その根拠(前提)を考えることができます。
根拠のある主張を構築するための論法として、
前提条件をあぶり出す手法として是非活用してもらえたらと思います。
実際私も、全く馬が合わず喧嘩ばかりしていた人と、
この前提を確認しながら話し合うことで、
これまで喧嘩ばかりしていた原因が前提条件のズレにあったことを
発見し、スムーズに話し合いをすることができるようになりました。
次回は、そんな素晴らしい「演繹的思考の違った使い方」についてです。